*TFで白雪姫をやってみた
あるところにコンボイ改め、白雪姫というとても勇気と力を持ち、真っ直ぐな心をもった王女がいました。
姫は皆から信頼され、頼りがいのあるリーダーとしても慕われていたのですが、それを妬むものが一人いました。
それは王妃のメガトロンです。
メガ王妃は白雪姫のその力に恐れを抱いていたのです。
「おい、鏡よ。わしの問いに即座に正確に答えよ。この世で一番強いのは誰だ」
『はい、それはコンボイこと白雪姫で御座います』
「なっ_!!ではこの世を率いるべきモノは誰だ、勿論わしなのだろう!?」
『いいえ、それは白雪姫です』
「っ〜この愚か者の鏡めがっ、貴様など粉々に砕いてやるわっ!!!」
メガ王妃は恐れました。
いつ自分が堕とされるか分からない。権力が薄れてしまうのが酷く不安になりました。
それならば、こうするしかないと家来のものを呼び出しました。
「どうかしましたか、メガ王妃様」
「サンダークラッカー。貴様に頼みがある、この箱の中に白雪姫のスパークを抜き去ってくるのだ。
否、もうなんでもいい。あやつが消えた証拠をこの中に入れてくるのだ」
「そ、それはっ_」
「ええい逆らうな!!いいか、必ずやりこなすのだ、さっさと行けっ!!」
こうしてメガ王妃はサンダークラッカーに白雪姫を消すように命令したのです。
「すまないな、サンダークラッカー。態々連れてきてくれて」
「いや、何でもいいけどよぉ」
王妃に命じられたとおり、サンダークラッカーは深い森の入り口に白雪姫を連れてくる事に成功したのですが
あの命令を実行する事が非常に出来なかったのです。
しかし、ここは命令を聞かなければ自分の命さえも危ない。
けれどよく考えてみればどうだろうか?
白雪姫のほうが強い=逆にこいつを消そうとすえば逆に自分が危ない=手を出さない方がいい。
「わぁお、流石頭がきれるぜ」
「どうかしたか?」
「何でもねぇよ」
こうなったら身を守る為白雪姫の命を奪わず、それでいてメガ王妃にもいい顔を見せる為の策を考え出しました。
「・・・・・・なぁコンボイ白雪姫」
「どうかしたか?」
「是非言っておきてぇ事があるんだけどよぉ。実は_」
かくかくしかじか。サンダークラッカーは白雪姫に全ての事をやんわりと説明しました。
「な、なんとあのメガ王妃がかっ!!こうなったら許さんぞっ!!」
「ちょ、待ってくれよ。俺はその為に態々殺さずに教えてやったんだぜ?」
「む、どういうことだ」
「白雪姫はこの森の奥にいってくれ、いいか。身を潜めているんだ。王妃のことか?あー大丈夫だ。
オメェさえ見つからなければ暴投なんかしねぇし俺も白雪姫も、王妃も幸せ。分かったか?」
「しかし_私はこの道が分からないぞ?」
「大丈夫。あとで迎えにいってやるから」
「そうか、それならいいんだ。教えてくれて感謝している、サンダークラッカー」
「おうよ、じゃあまた後でな」
「うむ。では」
こうしてサンダークラッカーは白雪姫を森の奥へと行かせる事に成功しました。
メガ王妃に言われた‘消した証,はテキトーなゴミ捨て場からいいものを選び渡し、無事に丸くおさまったのです。
しかしサンダークラッカーは白雪姫を迎えに行く気はなかったのです。
暗い森の中をさ迷い歩き、立ちはだかる木や蔦を払いのけながらコンボイこと白雪姫は足を進めていました。
(サンダークラッカーはいつ迎えに来るのだろうか)
白雪姫は道に迷い込んでしまい何処にいるのか、それも帰り道さえも見失ってしまったのです。
「・・・・・・どうすればいいんだ・・・・・っっ!?」
するとぬかるんだ足元がずるりと滑り、体勢を崩してしまうと一気に重力が下に下がったのです。
「うぉぉぉぉぉ!!!!」
ずざざーという壮大な音と雄叫びと共に白雪姫は一気に下に落ちてゆきました。
ズドン、という音が響いた頃には身体は地に着き、暗かった森は晴れ眩しい木漏れ日が見えたのです。
そして、そこには。
「おぉ、こんなところに家があったとは」
白雪姫が落ちてきた場所の目の前に、なんと家が建っていたのです。
白雪姫は身体についた泥を払い、その家へと近づきました。
「すまない、誰かいるか・・・?」
こんこんと、木で造られた戸をノックしましたが返事がありません。
すると勝手に扉が開き、いいものかと身構えて中へ入ると広々とした空間が広がります。
きちんと揃えられた食器棚、ピカピカの窓ガラス。
上にもお邪魔するときれいに畳まれた毛布と7つ分の小さなベッドがありました。
「ほう、7人暮らしか。しかし」
白雪姫はもう身体がくたくただったのです。
悪いと思いながら緩んだ思考は甘く堕ち、ゆっくりと視界を閉ざしてしまったのでした。
「なぁ、これ。どういうことだと思う?」
「さぁ・・・・・・起こしちゃいけないよな」
「しかし困っちゃよねー、思わず吃驚というかぁ」
「ねぇねぇ、おいらにも見せてよっ!!見えないよ〜」
「静かにしろバンブルっ!!」
「・・・・・・んっ」
『!!!』
「ん〜」
「あー良かった、起きたわけじゃないな」
「「ロールアウトっ!!!」」
『!!!!!』
ある日ある日、誰も見たことも来た事もないような深い森の奥にすむ7人の小人が住んでいました。
いつもと同じようにエネルゴンキューブを集めいつものように家に帰ってくると、いつもと違う様子に驚きました。
自分たちの寝室のベットを全て使い横たわり眠るその姿。
鮮やかなカラーリングに閉ざされたマスクと瞳。いきなりの訪問者に小人たちは驚くばかりです。
「・・・・・・どうするよ。アダムス」
「ぇ;どうするといっても」
「あーもうねぇおいらにも見せてよー!!」
「しっ、五月蠅いぞ」
「いえいえ、お構いなくしてくれ。私は大丈夫だ」
「あ、そうですか、それなら・・・・・・って、おーい!!!」
「うぉっ、どうしたんだ?」
「どうしたって、こっちが聞きたいよ全く!!」
こそこそと話をしている間に何時の間にか起きていた訪問者に一斉にみんなが驚きましたが、本人は露知らず平然といているのです。
「兎に角すまない、いきなり来ておいて勝手に寝てしまって。私はコンボイこと白雪姫という。
実は道に迷ってしまって帰れなくなってしまったのだ、そしたらここを見つけて」
「そういうことだったんですかぁ、大変ですね白雪姫」
「あぁ、ところで君達が此処の家主なのか?」
「そうだ。小人ボットで、皆とここで暮らしている」
「そうか・・・・・・」
「ところで白雪姫様、貴方はどうするんです、これから。
もし良かったらどうするか決まるまでここにいてくださいよ」
「い、いいのか?」
「おい、バンブルッ」
「もう五月蠅いなぁ、いいでしょ?困ってる人がいたら助けてやるのが正義だもんね。
おいらがそう決めたらそうなのー!ね、白雪姫」
「ぁ、その」
「まぁおいらっちもよしとするかー!!」
「パワーグライドっ!」
「・・・・・・皆、すまない。お言葉に甘えて暫く世話になる、本当に感謝する」
「いえいえ、全然!あ、お茶飲みますか?とれたてエネルゴンですよ」
「すまないな、有難う」
こうしてしばらくの間白雪姫は愉快な小人の家に居候することになったのでした。
が、しかし自体はそうは甘くなかったのです。
お城の天辺は薄暗く、誰も近寄らない部屋でした。そこで聞こえるのは高らかな笑い声ですが心地のいいものではありませんでした。
「ははははっ、よくやったぞ。サンダークラッカー」
「そ、そんなたいした事じゃあないですぜ」
「いいや、あの憎き白雪姫の手足を持ってくるとは・・・・・・まぁ色褪せているが」
「ぅっ・・・!き、きっと白雪姫との格闘の際色々あったんですよ」
「ふむ、そうか。そうだな」
正直サンダークラッカーのモーターは唸りを上げて気持ちが落ち着きません。
実際メガ王妃の言うとおり白雪姫の命を奪わず、ガラクタをもちこみメガ王妃に渡した物ですからばれたら即天国逝きです。
しかし、それにメガ王妃は気付いていない様子でした。
「もういい、下がっていいぞ。後で褒美をたんとしてやる」
「いえいえ、全くしなくていいですしもういいです。何もいりませんといいますかじゃあ俺をもう探さないで下さい」
「何を言っているのだ?まぁそこまでいうなら・・・・・・」
「有難う御座いますっ!!では此処で失礼っ!!」
そういい残しサンダークラッカーは一目散に部屋を出て行きました。
ばれたらばれたで、探さないでくださいといった事が役にたつかたたないかは未だ分かりません。
メガ王妃の方もそんな不信な彼の行動を特に気に留めず、ついに自分だけが支配者だと綻んでいました。
そこで気を取り直して新しく作らせた魔法の鏡に優しく甘く問いかけたのです。
「鏡よ鏡、この世を支配し、この世でもっとも強いモノはこのわしだな?」
もう誰も邪魔するモノはいないと、自分こそが世界だと。
『この世を支配し、もっとも強いモノは、深い森の奥にいます』
一瞬 空気が冷たくなりました。
「・・・・・・もう一度聞く。わしだな?」
『いいえ、貴方ではありません。それは白雪姫です』
「ほざくなっ、あやつは死んだのだぞ!?だからこのわしが」
『生きています、深い森の奥に。姫君は其処に』
しんとした薄暗いお城の天辺。
そこで恐怖をも与える叫び声と再び鏡の割れる事が響きました。
日の木漏れ日、小鳥の鳴き声、木々のそよぐ音。
そして、楽しげに溢れる笑い声。
「ねぇ、白雪姫。どうして此処にきたんですか?
おいら、あっちの方には行った事がないから分からないんですよ」
「ふふっ、そうなのか?あっちの方は・・・」
「おれっち、行った事あるぜバンブル。沢山の建物があるんだ、上空からの眺めは最高!」
「自分は宇宙からだな、沢山の惑星があるんだ」
「ほう、それは凄いなぁ。私は行った事がないからな・・・・・・」
「おいら行きたーいアダムス。連れてってよー白雪姫もだよっ」
「小人ボットはいいが白雪姫は少し大きすぎて乗せられるか曖昧ですなぁ」
「ははっ、それはそうだな」
白雪姫はこの状況がとても楽しいものでした。
こうして色んな話を聞いたり体験したりしているうちにどうして逃げたのか理由を忘れかけていました。
しかし、それを酷く心にねじ込みふつふつと煮えたぎる思いをしているのもいるのです。
ぐつぐつと濁り不気味な色を出す液体をゆっくりとかき回しているのは・・・・・・。
「ねぇメガ王妃様ーいつまでこんな雑用をやらせるんです?」
「黙れスタースクリーム!貴様の部下のお蔭だろうが。しっかり働かないと罰を与えるぞ」
「そんなあんまりですぜ?!俺は何もしてねぇっうのに」
「五月蠅いわ、さっさとやれ!!!」
例のサンダークラッカーの上司であるスタースクリームは逃亡した彼の変わりに働かされていました。
「ったく・・・・・・一体何を作ってるんで?なんか嫌な感じだぜっ」
「これか?」
くつくつと笑いながらその煮えたぎる液体に林檎の形をさせたエネルゴンキューブをとっぷりと浸します。
するとどうでしょう、みるみるまに綺麗なピンクから濁った赤色に変化しました。
「これはな、毒性のエネルゴンだ。一口どころか舐めただけで体中に異変が起こり即息絶える」
「なっ、スゲェや」
「お前も舐めるか?」
「ご冗談を!!」
「ふふっ、まぁいい。お前の仕事も此処までだ。さっさと行くがいい」
「え、あ、はい。・・・・・・メガ王妃様?」
黒いマントをばさりと羽織り、ベランダから飛び立とうとする王妃に声をかけると
その瞳は酷く真っ直ぐで見ていることが出来ません。
「さぁ、出かけるとしよう」
ぽつりと
その液体が地におち
草花を枯れさせた時、風がふと止まるのです。
「じゃあ白雪姫、私たちは森のパトロールとエネルゴン発掘に向かうので留守を頼みます。大丈夫ですか?」
「何を遠慮しているんだ?私なら大丈夫だ、心置きなく行ってくれ」
「いや、そっちも心配ですが・・・・・・」
「何だ?」
「い、いいや何でも!じゃあ行ってきます」
「あぁ、頑張ってきてくれ」
あの事件以来白雪姫はとても優しい小人ボッツ達の家に一緒に暮らし生活していました。
その生活にも馴染み始め、沢山のことに興味を引かれ十分に楽しんでいました。
そんなわけで白雪姫は小人達に留守番を頼まれ、それを張り切って了承し一人で家にいることになったのです。
最初は部屋掃除や部屋の片付けをしたり、日光浴をしたり、身体を鍛えたりとしていましたが時間を潰すまでには行かず
少しもすれば唯空を眺めていたのです。
すると、滅多にといいますか絶対にならない扉のノックの音が鳴りました。
とんとん トントン
「・・・・・・」
白雪姫ははじめ、こんな森に誰かがいるはずがないと考えたのですが、よく考えたら自分もその立場にいた者。
もしかしたら急な用か、もしかしたら困った人かも知れないと心の広い白雪姫は警戒しながらもその扉に手をかけたのです。
きいっと、ゆっくり戸が開きました。
そして視界に入ってきたのは。
「やぁ、可愛らしいお嬢さん・・・ちょっと宜しいかな・・・?」
白雪姫が戸を開けると目の前には黒いマントをすっぽりと被った老婆らしき人が立っていたのです。
顔を見ようとしますが、マントで隠れて表情が見えません。
「こんなところまで、どうなさったのです。おばあさん?」
「実は、わしはわざわざこの林檎を喰わせるために此処までつらい思いをしてきたのだ。ほれ、お嬢さん」
「む、林檎か。しかし私は」
「何もいらない、唯これをお前にやりたいだけだ。ほれ、甘いぞ。とても、とても」
その言葉の誘惑に負け、ずいっと差し出された林檎を恐る恐る受けとり、口元に近づけました。
そして。
「っう・・・・・・あ・・・!!」
ばたり、とその身体は地に倒れ一口かじられた林檎が老婆の足元にごろりと転がり堕ちると、高らかな笑い声。
心地の良いとはいえない、あの声が。
「ふはははははっ!!!これで白雪姫もおしまいだな、このわしこそが全てになるのだー!!」
なんと老婆だと思っていた正体はあのメガ王妃であったのです。
王妃は横たわる白雪姫を置き去りにし、空高く飛び消えていったのです。
しんとした家の中。森の音も静まり返り、ただ思い空気が広がります。
「・・・・・・俺たちが悪いんだ。こんな事になってしまって」
「違うよっ!!これはっ_」
「じゃあ何だって言うんだ!!留守番さえ頼まなければ」
「いい加減にしないかっ!!姫も俺たちも何も悪くない、悪いのは・・・・・・」
ごとりと、机に置かれたのは一口齧られた林檎。
「これを食べさせた奴がいけないんだ、この林檎さえ食べなければ姫は・・・・・・」
小人たちが見たもの。それはうつ伏せに倒れこむ白雪姫とこの林檎でした。
直ぐに部屋に運び出来る限りのメンテナンスをしたのですが、起動してくれません。
「もしかして、姫」
「もう、動かないの・・・・・・?」
誰ももう口を開きませんでした。
誰かの泣きじゃくる音と、深く溜めた息が聞こえ、それ以外何もありません。
「・・・・・・せめて。せめて、ゆっくりと寝かしてあげよう。綺麗なガラスのベッドに、花を添えて」
「そして、温かな絹の毛布を被せて」
「そうだ、そうしよう」
温かな日差し、甘い香りが広がる花畑、そよぐ森の音。
その真ん中に綺麗に飾られたガラスケース。
そしてそこで眠るように横たわる白雪姫の姿は、まるで息をしているかのようでとても見ていられませんでした。
「白雪、姫」
そっと近づき名前を呼んでも変事は帰らず、そっと頬にふれてもピクリとも動かないのその姿。
全員がもう諦めかけていたそのとき、後ろから誰かの声が聞こえました。
振り返るとそこにいたのは眩しいほど日の光を浴びきらきらと白を反射させるその姿、整った顔、そして声。
「そこで何をしているんだ?それに、それは誰かね?」
「あ、貴方は?」
「私か?丁度通りかかった者だよ、ラチェットというんだ。しかし一体これはどうしたんだ、もしかして」
そういって駆け寄り、じっとその姿を見つめるラチェットはそっとそのガラスケースを上に開けました。
「・・・・・・あの、ラチェット」
「機能停止、バックデータOK.それに・・・」
まるで神業のようにメンテナンス修理を始める姿に誰もが驚きました。
そしてそのまま何も言わず、時が勝手に流れていきます。
そしてどうでしょう。かちゃりと器具の音が鳴る間、誰もが口を閉ざしているとボルトを締める音が聞こえて、はっとすると。
「以上、これでメイン回路修復完了」
「えっ!?」
「多分、もう少しで作動開始すると思うが」
すると、なんと驚く事に白雪姫のアイセンサーがぱちぱちと点滅しだしたのです。
それに小人たちは驚き白雪姫の側にかけよりました。
「ひめっ、姫、白雪姫っ!!!」
「・・・・・・っぅ」
「ひ、姫っ!!」
その一言に小人は驚き、皆でガラスケースを囲うと白雪姫は周りを見渡します。
「此処はどこなんだ、それに一体何が・・・・・・」
「良かったー、白雪姫ー!!」
「うぉっ?!」
もう目覚めないかと思った姫がこうしていることにとても喜び姫に抱きつきました。
確かに感じる温かさに自然に笑みと喜びが込み上げます。
「この姫にはある程度処方とワクチンをうっておいたから大丈夫だろう。
それに回路も至って支障はない、奇跡としか言いようがないがね」
「有難う御座います、姫を助けてくださって・・・!」
「いやいや、まぁ仕事が医者だからな。では私はここで失礼する。幸せに、小人に。白雪姫さん」
「はぁーい!!又今度ー!!」
そうして無事に姫と小人は又このように出会う事が出来たのでした。
さて、こうして皆仲良く帰ってきた家の中では様々な会話が繰り出されていました。
「それより良かったですよ、もう目覚めないかと思いましたモン」
「ほーんと!!おいらゆっくり心置きなく眠れそう」
「・・・なんか意味ちがくないか、バンブル」
「それより私は何故あんなところで寝ていたのだ?」
「ぇ・・・・・・?」
なんと姫は何故自分があーなったのかの道筋を全く覚えていなかったのです。
そこでかくかくしかじか自分たちの覚えている事だけを話すと
何かを思い出したのか急に立ち上がったのです。
「そうだ、思い出したぞ!!私は見知らぬ老婆に毒の林檎を食べさせられたのだ!!」
「な、何だって!?それは一体・・・」
「よく考えてみればあれは・・・・・・もしかしてっ!!」
なんと白雪姫はアニメ的無謀な展開ながら老婆の正体をずばり感づかせたのです。
そう、あの老婆に化けたメガ王妃の事を。
「流石姫!!やる事ときゅうなハッチャケ感だ!」
「む、褒めているか分からないが有難う!!よし、こうなったらメガ王妃を倒しに行くぞー!!」
『オーウ!!!』
こうして、白雪姫とメガ王妃の戦いが始まりました。
こうしてどちらも仲間をつけていづれかの大きな争いになるのです。
そして今現在、どこかでその戦いが起こっているかもしれません_。